鑑別書・鑑定書・保証書とは

結婚指輪や婚約指輪を購入すると、鑑別書、鑑定書または保証書がついてくることがあります。ただし必ずついているものとは限りません。お店によっては、購入者の意向を聞いて、要望があれば用意するというところもあります。宝石の鑑定評価については、不動産鑑定士のような権威ある公的な制度はまだありません。

では、どこが発行しているのか? 宝石鑑定鑑別所です。ここは買い手と売り手との聞で中立で公明な立場でなければなりません。宝石学修了のライセンスを持った鑑定鑑別士によって認定されます。

正しい鑑定・鑑別は、世界的協定に基づくものです。現在、世界的に通用する鑑別書・鑑定書を発行しているのは、ニューヨークにあるG・I・A(アメリカ宝石学会)とイギリスのF・G・A(イギリス宝石学協会)です。このふたつが最大規模で、この他ドイツ、スリランカ、カナダ、フランス等の各国の宝石協会があります。日本では、中央宝石研究所などが発行しています。

鑑別書に記載されているのは、その宝石が天然石かどうかと、そのサイズです。宝石の鑑別とは、その石が何であるかを調べることです。宝石の本来の特性を、物理的、光学的に機械を使用して検査し、天然か合成か、本物かにせものかを判別します。判別のための検査は、宝石の色、透明度、屈折率、光沢、硬度、比重、顕微鏡による拡大検査など十項目以上になります。その結果が鑑別書に記入されるのです。これらは、科学的機械によって計測される客観的なデータです。

ただしこの中に傷の有無や傷の数、位置は書き示されません。例えば、エメラルドは、傷のないものは合成品だといわれるほど傷の多い石です。あまり傷にばかり神経質になると石選ぴが難し〈なってしまうので、色で判断したほうがよい石です。とはいっても、表面にある傷は要注意です。傷にオイルを入れて色を増しているものがあります。しかし、天然石であることに変わりはないので、鑑別書にはこうしたオイル処理のことは記載されていません。信頼できるお店でよく聞いてから購入しましょう。

鑑別書にはありのままのデータが書かれているわけですから、鑑別書がつくからといってれが高品質な石であるということの証明ではありません。

鑑定書の内容

鑑定とは、鑑別した客観的データの結果を基礎として、その宝石の価値、品質をあらゆる角度から総合的に割り出すことです。現在、鑑定書はダイヤモンドのみに出されています。それ以外のカラーストーンについては鑑別書で判断するしかありません。鑑定はいわゆる4Cに基づいて行われます。すなわちカラット(重量)、カラー(色)、クラリティー(内部にある内包物と外部の傷の有無)、カット(研磨)の四項目について各基準に照らしあわせで品質を評価します。これはあくまでも、それを発行した時点での状態を示したものです。

保証書の内容

鑑定書や鑑別書と違って、保証書は商品を売ったお庖が発行するものです。その商品に対するお店の保証となる書類です。何を保証しているのか、どういう時にどのような保証が得られるのか、購入する際にお庖に確認してください。